キタシロサイのオスが、ついに残り1頭に

せんち

2015年04月16日 07:02

密猟者によって大量に殺戮され、絶滅の危機に瀕しているキタシロサイ。そのキタシロサイのオスが、ついに残り1頭になってしまった。

「スーダン」と名付けられたこの40歳のオスのキタシロサイは、ケニアにある自然保護区内で武装したレンジャーたちに24時間守られながら暮らしている、とインディペンデント紙は報じている。キタシロサイの寿命は50歳程度とされているが、スーダンはいつの日か子孫を残して、キタシロサイを絶滅の危機から救うことを期待されている
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ケニアのオルペジェタ自然保護区でレンジャーたちに世話されながら暮らしているスーダンと他の2頭のメスは、世界で最後のキタシロサイ5頭のうちの3頭だとされている。残りの2頭は、サンディエゴ動物園とチェコの動物園で飼育されている。

インディペンデント紙によると、スーダンの体には、密猟者から守るために無線送信機が付けられているそうだ。また角も切り取られている。その理由を、自然保護区のエロディ・サンペール氏は動物保護を推進するウェブサイト「ザ・ドド」に対してこのように説明している。

「スーダンの角を切り取ったのは、密猟者から守るためです。スーダンに角がなければ密猟者の関心を引くことはありませんから。スーダンの安全のためです